「目を離した隙に、カーペットに大きなシミが…」 「トイレシートの真横でしてある…(なぜ!?)」 「ケージの中ではできるのに、出すと失敗する…」
毎日のお掃除、本当にお疲れ様です。 帰宅して部屋のドアを開けるのが怖い、という飼い主さんの気持ち、痛いほど分かります。
私も相当にひどい目にあってきました。特に初めてcocoaさんと一人暮らしを始めた時に…
ステラさんほぼ毎日畳の上におしっこぶちまけたり、
う〇ちの上におしっこトッピングしたりしてたらしいな



ヘヘッ 抗えねぇんだ…
ネットで調べると「失敗しても叱らない」「タイミングを見計らって」と書いてありますが、「それができたら苦労しないよ!」と思いませんか?
実は、トイレトレーニングがうまくいかない原因の9割は、犬の頭が悪いからではなく、「環境設定」と「飼い主のタイミング」のズレにあります。
今日は、ドッグトレーナーとして動物行動学を勉強し、ブリーダーとして子犬の本能を知り尽くした私が、「犬の生理現象を利用した、最短でトイレを覚えるロジック」を徹底解説します。
1. 【準備編】まずは「環境」を見直そう(ブリーダーの視点)
まず、精神論の前に「物理的な環境」の話をします。 ブリーダーとしてお伝えしたいのは、「犬は本来、自分の寝床を汚したくない綺麗好きな動物である」という事実です。
失敗する最大の原因は、「部屋が広すぎること」です。
■ 成功する「囲い込み作戦」
トイレを覚えるまでは、サークル(ケージ)で生活させることが鉄則です。 サークル内を以下のようにセッティングしてください。
- 寝床(クレート/ベッド): 落ち着ける場所
- トイレスペース: 寝床から狭いスペースを囲ってあげる(壁とかうまく使うのもよし!)
犬は「寝床」で排泄するのを嫌がります。スペースを区切ることで、「消去法でトイレでするしかない状況」を作ります。これが成功の第一歩です。



最初はクレートから完全にフリーにするより省スペースから始めることが大事です。
■ 子犬がトイレに行きたくなる「3大タイミング」
- 寝起き(朝イチ、お昼寝から覚めた直後)
- 食後・水飲み後
- 遊んだ直後(興奮が収まった時)
このタイミングで、自分からトイレに行くのを待つのではなく、飼い主が誘導します。
■ 具体的なステップ
- 観察: 上記のタイミング、または床の匂いを嗅いでクルクル回り始めたら(排泄のサイン)。
- 誘導: 無言でサッと抱っこ、またはリードでトイレシートの上へ連れて行く。
- 合図(コマンド): 「ワンツー、ワンツー」や「シーシー」など、決まった言葉を優しくかけ続ける。
- トレーナーのコツ: これにより「この言葉=排泄する時間」という条件付け(パブロフの犬)を作ります。
- 称賛:している最中、または終わった瞬間に「いい子!」「天才!」と褒めちぎり、ご褒美(オヤツ)をあげる。
- 重要: 3秒遅れると意味がありません。「排泄=いいこと」と覚えさせます。



コマンドは言いやすい言葉なら何でもOKです!
ワンツーはなんでだろうね?



4.称賛はとても大事なポイントです!かならず成功した瞬間に褒めてあげてくださいね!



「後で褒めよう」「後で叱ろう」は動物には理解できないよ
3. 【心理編】なぜカーペットでするの?(トレーナーの視点)
「シートではしないのに、カーペットや布団の上ではするんです」 これには明確な理由があります。
「足の裏の感触」が似ているからです。
犬は足裏の感触でトイレの場所を覚える習性があります。 ふかふかのカーペット、柔らかい布団…。これらは犬にとって「最高級のトイレシート(吸水性バツグン)」に感じられています。



尿に含まれるアンモニア臭はとても強烈なので、綺麗に拭き取っても完全に匂いは取れません。



この匂いが繰り返し失敗を引き起こす原因になります!
■ 解決策
トイレを完璧に覚えるまでは、「吸水性のある布製品(ラグ、マット、布団)」を徹底的に撤去してください。 「鬼!」と思われるかもしれませんが、これが最短ルートです。失敗させる誘惑を部屋からなくすことが、飼い主の責任です。



お気に入りのふかふかスペースがなくなるやんけ…
4. 【タブー編】絶対にやってはいけない「叱ること」
最後に、一番大切な話をします。 もし、違う場所で失敗してしまっても、絶対に大声で叱ったり、鼻を押し付けたりしないでください。
■ 犬の解釈はこうです
- 飼い主:「(トイレじゃない場所でしたから)ダメでしょ!」
- 犬の脳内:「(排泄したら)怒られた! 排泄するのは悪いことなんだ! 次からは隠れてこっそりしよう…」
こうなると、飼い主の見ていない場所(ソファの裏など)でする「隠れトイレ」が始まってしまいます。
失敗した時は、「無言」で、「無表情」で片付ける。 犬と目を合わせず、ただの事務作業として処理してください。 「ここでしても誰も注目してくれない(メリットがない)」と学習させることが正解です。
5. まとめ:トイレトレーニングは「根比べ」
トイレトレーニングに魔法はありません。あるのは「観察」と「根気」だけです。
- 環境を制限する(サークル活用)
- タイミングを見計らって誘導する
- 成功したら大げさに褒める
- 失敗しても無反応を貫く
この繰り返しです。 今は辛いかもしれませんが、この期間は一生続くわけではありません。 愛犬がトイレをマスターすれば、家中どこでも一緒に過ごせる「自由」が待っています。
もし行き詰まったら、焦らずサークルのレイアウトから見直してみてくださいね。応援しています!



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